ヘルシオグリエ美味しいトーストは焼けるが、無理して買わなくてもいいかも
シャープ ヘルシオ グリエ ウォーターオーブン専用機 レッド AX-H1-R
バルミューダのThe Toasterに対抗するかのように登場したのがシャープ【ヘルシオグリエ】
ヘルシオで培った過熱水蒸気の技術を小さな本体に詰め込み、トーストだけでなく様々な調理にも活用できる〈ウォーターオーブン〉という新しいジャンルで打ち出しています。
【基本情報】
庫内サイズ 幅25.9×奥行23.0×高さ7.6(cm)
重量・・・6.3kg
最大出力・・・1,410W
モード・・・3段階(弱・中・強)、水抜き
タイマー・・・15分
【デザイン】
ボタンと一体になったダイヤルが一つの非常にシンプルなデザインです。本体カラーは赤のみ。ヘルシオのイメージカラーが赤なので仕方ないのかもしれませんが、白や黒などカラーバリエーションがほしいと思うところです。
ダイヤルはタイマーで中央部分がボタンになっていて火力の調整を行います。トースト2枚を同時に焼くことはできますが、外寸の割に庫内は狭いです。特に庫内の高さが低く7.6cmしかありません。意外と入るものが限られます。
庫内サイズの影響もありますが窓が小さめなので、置く場所によっては腰を屈めてのぞき込まないと焼き具合の確認が難しいです。
一般的なトースターと比較すると本体サイズは全体的に一回り大きく、重量も6.3kgと二倍程度の重さになっています。ある程度しっかりとした台の上でないと不安になる重さです。
【機能・性能】
トーストを焼く以外にもノンフライ調理ができたり、異なる食材を同時に調理したりとバルミューダのThe Toasterと比べると汎用性は高く、調理の幅が広いです。と言っても苦手なものもあり、脱臭や排煙の機能がないので、焼き魚などニオイの出るものは苦手です。(できなくはないですがニオイは気になると思います)
トースターとしてはややパワー不足を感じることもあります。多くのトースターは一枚の食パンを焼くのにかかる時間は2.5~3分ですが、ヘルシオグリエは3~3.5分(目安時間)と少し長めになっています。でも使用者の声を見ると3~3.5分では焼き目が薄いとの声が意外と多いです。好みもありますが、時間の調整は必要になります。トースターを焼くのに必要な水の量は約20ccです。水タンクの容量は40ccなので2回に1階は給水が必要です。
また、水なしでも加熱することは可能ですが、水が入っていないと正しく加熱ができないため、きちんと仕上がらなくなります。ヘルシオグリエでは水は必ず必要と思った方が良いです。調理の内容にもよりますが、2~3回の使用で水タンクに給水が必要になるので、給水の頻度は結構高いです。
【ヘルシオとの違い】
本家ヘルシオとの違いはどこか?もちろん値段は3倍以上違いますが、本家ヘルシオはレンジ機能があり、ヘルシオグリエはレンジ機能がありません。なので、本家ヘルシオは生の食材も調理可能ですし、解凍もできます。ヘルシオグリエはノンフライ調理以外は生からの調理はできません。また、庫内の高さが低いので意外に入るものが少ないです。
【お手入れ・メンテナンス】
使用状況にもよりますが、1~2週間を目安に水抜きが必要になります。水抜きを怠ると過熱蒸気の吹出し口から水が出ることもあるので、割りと細かいメンテナンスが必要です。
【こんな人にオススメ】
トースト以外にも色々な調理に加熱水蒸気を使いたい人や手間と時間をかけずに朝食をしっかりと食べたい人にはオススメです!トーストも非常に美味しく焼き上がりますが、トースターとしてだけで使うのは、価格的にももったいない一台です。同時調理の機能を使い、毎朝トースト+目玉焼きとベーコンを食べるのであれば良いかもしれませんね。実勢価格が35,000円前後と同じ水蒸気を使うバルミューダと比べて10,000円くらい高いです。しっかりと料理にも使う人には価格にあった働きをしてくれると思います。
同じスチームを使ったトースターでも、トースト特化ならバルミューダのThe Toaster。他の料理も楽しみたいときはシャープのヘルシオグリエといったところでしょうか?どちらも高価ですが、良いトースターであることは違いないです。電気屋さんで見かけたら一度チェックしてみてくださいね。